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【レポート】カシテツわくわくものづくりイベント

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当社初となるオープンファクトリー

初めてのオープンファクトリーの催し「カシテツわくわくものづくりイベント」を4月8日(土)に実施しました。

尼崎市立尼崎双星高等学校での生徒との商品開発などを一緒に手掛ける、株式会社エアグラウンドさんと企画。同社インターンの大学生が「小学生向けの工場見学・体験イベント」として考案した内容を入れて準備を進め、当日は地元の小学生と中学生、保護者、大学生2人、エアグラウンドのスタッフ各2人の計7人、当社からは社長と社員が参加して開催しました。

企画の目的

オープンファクトリーを企画した目的は下記の2つです。
①地元の子どもたちに、溶接や組み立てを体験することで、ものづくりの楽しさを知ってもらう。
②職人が使う本物の機材に触れるなど五感を通して、現場の臨場感を味わってもらう。

工場見学

見学者にはまず、服を作業着へ着替え、安全靴に履き替えていただきました。

全体の挨拶の後、鉄工業の仕事の流れとして設計、加工、組み立ての3つを写真入りで説明。溶接作業では熱が発生し、作業着やエプロンなどを身に着けることもあり、熱中症防止対策としてオリジナルボトルに入ったお水をお渡ししました。

工場見学では機械を実際に動かし、参加者に機械や加工の様子を見ていただきました。

溶接アート体験

溶接アート体験は、アイデア出し→パーツ選び→溶接の順で行いました。

参加者は作りたいもののアイデアスケッチを描き、次に、ネジやナットといった工場ならではの形や棒状のものなどから金属パーツを選択して、溶接に進みます。

溶接体験時には、見学時の作業着と安全靴に加え、さらに防護用の装備を身に着けていただきました。作業着の上にエプロン、革手袋、腕や脚のカバー、マスク、頭巾、その上から溶接用かぶり面を着けて溶接加工へ。

当社スタッフの指導のもと、パーツを溶接してペン立てなどを作り、最後にカラースプレーで色を付けたら作品の完成です。

金属板と棒を使ったゲームも

金属加工の技術を用いた板と棒を使うゲームも用意しました。プレーヤーは棒を持ち、金属板に曲線や社名をくりぬいて作ったコースを外れないよう、慎重に進めていきます。金属板に棒が触れてしまうと「ビー」と大きな音が鳴り、エアーがシューッと吹き出します。このエアーは、音が鳴ったタイミングで当社のスタッフが手動で出す仕掛け。参加者の皆さんには、溶接の待ち時間などに楽しんでいただきました。

参加者の感想

イベント終了後に参加者の皆さんへアンケート調査を実施したところ、初めての溶接体験は「とても楽しかった」とのことでした。

「工場見学やワークショップを通して、ものづくりの面白さを知った」「鉄工所で使用されている機材に触ることができた」「作る、考える時間が楽しかった」といった感想も。

子どもの保護者の方からは「溶接というと危険なイメージがありましたが、スタッフの方が丁寧にサポートしてくださって、安心して体験できました。子どもたちもとても集中していてびっくりしました。楽しい時間をありがとうございました」というお礼のメッセージをいただきました。

当社社長、社員の感想

ものづくり体験を通じて、私たちが携わっている職種・業務が日常にどのように関わっているかを伝えたいと思い開催しましたが、参加していただいた方が全員「一生懸命」ものづくりをしてくれて、大変いい作品ができうれしく思いました。皆さんお疲れさまでした。
次回は、7月または8月に開催予定です。(柏木)


わくわくものづくりプロジェクトと銘打った初めての試み。
不安や緊張もありましたが、参加者たちと一緒にアイデアを考えて作っていくうちに、どんなオリジナルのいいものができるだろうと、まさしく私もワクワクしました。 普段は鉄を目の当たりにしない参加者たちの好奇心あふれる表情、特に中学生の子が目をキラキラさせて自分のアイデアを作り上げたいという熱意に、小さい頃、図工で成功した時の思いを二重に感じ、大変うれしく思いました。
時間や進行などいろいろ改善点はありましたが、我々もものづくりの原点に返れる貴重な体験になりました。
次回もさらなるスケールアップを考え臨みたいですね。(内田)